ハンドリングシステムの産のニーズをに。
学のシーズをに。

We are now welcoming new members入会者募集中

本アライアンスでは,産官学が密接な連携によって,労働生産性を高めるための産業用ハンドリングシステム構築に努力します.SIP第2期フィジカル空間ディジタル信号処理基盤「CPS構築のためのセンサリッチ柔軟エンドエフェクタシステムの開発と実用化」で得られた成果内容も会員に公開します.本アライアンスは2026年3月末まで入会費および会費を無料で運営しますので,皆様ぜひ会員登録を御願いします.


Purpose of the establishment設立趣旨

ロボットシステムを利用する自動化技術に関して、大学を中心とする研究機関から毎年数多くの成果発表があります。しかし、産業界からの多様なニーズ情報は研究機関へ十分提供できていません。一方、ハンドリングシステムを製造販売する企業では、一定のシステム開発は達成されているものの、一般的にハンドリング対象作業は多様で、作業工程が複雑であるケースが少なくありません。そのため、現状のシステムが全てのユーザーニーズに対応できるとは言い難い状況です。また、ユーザー企業のハンドリング自動化ニーズが技術的言語で正確に分析されていない場合や、経営者視点の価格評価を含めた課題設定などが適切に開発側に伝わっていない場合も多くあります。
このような状況を鑑みて、「IHaSA(産業用ハンドリングシステムアライアンス)」では、大学・研究機関の「学」と、ハンドリングシステム製造販売企業を中心とする「産」と、わが国の労働力不足問題の解決の政策立案機能の「官」が、より本質的な情報交換から課題の整理、解くべき問題創りなどを実施することが重要と考え、設立に至りました。

Activities活動内容

ニーズ・シーズの情報交換の機会促進・新技術開発企画立案等を通じて、さまざまな産業における労働力不足や生産性の向上を目指します。 情報交流のために、当面以下の活動を実施します。

・ハンドリングに関する情報公開
SIPの成果の情報発信、学会でのハンドリング研究動向紹介、産官学連携の活動紹介など
・会員同士のネットワーク形成
会員同士の個別の情報交換を促進するために、氏名、所属組織、入会理由を会員同士で公開して、会員同士の連絡が可能とします。
こちらの個人情報の取り扱いにご同意頂いたと判断致します)

Business overview事業イメージ

ハンドリングシステムの産のニーズを学に取り入れ、学のシーズを産に取り入れることで、ハンドリングシステムの科学と技術を高めるための「産官学のネットワーク作り」を推進します。

「産官学のネットワーク作り」イメージ図

About us基本情報

名称 産業用ハンドリングシステムアライアンス / Industrial Handling System Alliance(略称:IHaSA)
設立日 2022年7月1日
所在地 〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビル ITM棟3F D-1
一般社団法人i-RooBO Network Forum内)
会長 川村 貞夫(立命館大学 特別招聘研究教授
副会長 坂本 俊雄(株式会社ブリッジソリューション代表取締役
事務局長 加古川 篤(立命館大学 理工学部 ロボティクス学科 准教授)
事務局 雪田 恵子(一般社団法人i-RooBO Network Forum)

Message from Chairman会長からのメッセージ

人は大空を飛びたいと思って鳥を観察しました。確かに、初期の飛行試作機は鳥の形を模倣しています。その後、風洞実験法と流体の理論的解析から滑空技術を生み出しました。推進動力には、実現可能性の高い回転駆動のエンジンが採用されました。人が飛行するためのシステムを、理論と実験を組み合わせ、利用可能な要素を統合して実現しました。鳥の単純な模倣からは現在の航空工学は生まれなかったと思われます。産業用ハンドリングシステムを考えるとき、航空機の開発は興味深いです。
我々は、人が物体をハンドリングする作業を、機械システムで置き換えることを目的とします。人の作業の代替から想定すると、人の作業の模倣から技術開発は開始されやすい傾向があります。しかし、工学的に実現可能性の高い要素を統合して、安価に短期間にハンドリングシステムを構築するためには、人のハンドリング方法に限定する必要はありません。むしろ、人よりも高速に正確に作業を達成するシステムを、ハンドリング作業の周辺環境を作り変える方法も含めて検討すべきです。事実、多くの自動生産現場では、人のハンドリング作業と異なる方法が数多く開発され、ロボットなどに代表されるオートメーション技術は産業界に一定の広がりを達成しています。しかし、依然として人によるハンドリング作業が残され、様々な産業で我が国の労働力不足問題となっています。これらの作業では、技術的、価格的に自動化が困難であり、低価格化も達成可能な新しい技術開発が必要となっています。
これらの課題に取り組むべく、ロボットのハンドリングシステムに関わる産官学がシーズとニーズを活発に共有する場として産業用ハンドリングシステムアライアンスを設立しました。本趣旨にご賛同頂ける方はページ右上の「入会する」から登録いただき、ご参加、ご協力をお願い致します。本会の目的は可能な限り多くの産学官の関係者間の情報交換ですので、本アライアンスは2026年3月末まで入会および会費は無料で運営します。関係者のボランティア活動を基盤とすることで入会費および会費無料を実現しました。皆様、ぜひご入会下さい。

IHaSA/産業用ハンドリングシステムアライアンス 会長/立命館大学特別招聘研究教授 川村 貞夫

本アライアンスの趣旨にご賛同頂ける企業様、研究者様
団体様等のご参加をお待ちしています。