SIP-PF2

SIP-PF2
可変剛性機能を有する空気圧駆動柔軟指

1]開発目的

 課題 

 柔軟指では柔軟性を利用して様々な形状の対象物を把持できる.しかし,対象物を高速に搬送する際に柔軟性から振動が問題となる.把持力を大きくすると剛性が高まる場合もあるが,対象物の表面や内部が破損する問題が発生する

 解決方法

 把持力は増加させずに,指の剛性のみを増加させ,振動を抑制する.

2]構造

 ・柔軟指は空気圧により屈曲して把持力を発生する.

 ・高分子材料シートを積層した要素を指に内包して,負圧によりシート同士を接触させて剛性を高める.

 ・積層シート部を大気圧にもどすと剛性は低下し,可変剛性となる.

 ・複雑な構造体は3Dプリンタによって制作した.

3]結果

 ・把持力を増加させず,指の剛性のみ変化を実現した.

 ・脆弱な対象物を把持して,高速運動時にも落下させず,ピックアンドプレイス作業を実験室で実現した.

 想定対象物 

 ・ももなどの表面が脆弱な農林水産物,食品などの対象物の高速ハンドリングを想定している.

4]参考情報

 ・Mingzhu Zhu, Mori Yoshiki, Tatsuhiro Wakayama, Akira Wada and  Sadao Kawamura, “A Fully Multi-Material Three-Dimensional Printed Soft Gripper with Variable Stiffness for Robust Grasping”, Soft Robotics, Vol.6, No.4, 2019 DOI:10.1089/soro.2018.0112

 ・YouTube (可能な限り加える)

 ・特許 現在は保有していない(特許申請などの状況を示す)

5]担当者

立命館大学 森 佳樹 川村貞夫  (連絡先は個別判断で記載の有無を決める)

多様な形状物の把持可能

通常の柔軟指の場合 高速ハンドリングで対象物が落下




柔軟指の剛体化による高速ハンドリングの実現

              With using jamming layer 

             Without using jamming layer